・春・夏採用で失敗した
という理由から秋や冬になってもまだまだ就職活動を継続している人。
私自身ももともとは公務員志望だったのですが、面接で失敗をして、11月下旬から改めて民間企業での就職活動を始めました。
また、私は吃音症という言葉がスムーズに出ない症状があり、このことは面接においてはかなりのハンデとなったように感じます。それでも1ヶ月間でなんとか内定をもらい、年内に就職活動を終えることができました。
この記事ではそんな私の民間企業での就職活動の体験を話したいと思います。
公務員志望から民間企業への切り替え
私が民間企業(IT業界)への就職活動を始めたのは、大学4年の11月下旬でした。多くの人より始める時期が遅くなってしまったのは、もともとは公務員を志望していたからです。しかし、公務員試験に失敗してしまい、気づけば内定0の状態で11月になっていました。この時期は、民間企業の就活では一般的には秋や冬採用と言われている時期でした。
一般的に春・夏採用に比べて秋・冬採用は求人数がガクッと落ちるため倍率が厳しいと言われています。特に11月・12月にもなれば、採用を終えている企業も多いでしょう。実際に私自身も求人を出している企業は少ないと思っていました。ネットでは「秋季採用・冬季採用 やばい」という検索結果が目に入ったり、「この時期の就活は厳しい」というサイトをいくつもみました。
公務員試験に落ちた私の今後の選択肢としては
- 民間企業へ切り替えて良い企業が見つかればそこに内定をもらいにいく
- 公務員浪人をして来年もう一度公務員試験を受ける
- とりあえずどこかの企業に入社し、そこで働きながら公務員試験を再び受ける
ことがありました。いろいろ考えた結果、とりあえず就職活動を続けて良い企業があれば内定をもらっておこうと考えました。新卒カードをここで捨てるのは勿体無いし、もしダメだったら就職浪人をすればいいや と思っていました。
志望企業はIT業界
就活を続けると決めてから、まずは志望業界を決めようとしましたが、これはすぐに決まりました。
IT業界です。
私は吃音があるため、プログラマーになれば仕事であまりコミュニケーションが求められないのではと思ったり(後でよくよく調べてみると、プログラマーにもコミュニケーション能力は求められるとわかったのですが、なんとなくのイメージでそう考えていました)、新聞でIT系の最新技術の記事を見るのが好きだったので、そういったことに関わりやすいIT企業で働くのは楽しそうと思ったからです。
なんで最初から公務員じゃなくてIT企業を目指さなかったと突っ込まれそうですが、公務員なら筆記試験さえ頑張ればどこかに就職できる(公務員は面接の倍率があまり高くないと思った)と思ったのと、仕事で吃音が出てうまくいかなくても、民間と違って辞めさせられることはないと思ったからです。
しかしながら、現在の公務員試験は面接がとても重要になっており、筆記試験の点数を全く考慮しないか、しても少しだけという自治体はとても多いです。コミュニケーションにハンデのある私には、逆に公務員試験は厳しかったのではないかと今になって思います。
業界を決めてから、すぐにプログラミングの勉強を始めました。
就活と並行して勉強していたのですが、プログラミングの勉強はとても楽しく、ここから、IT業界で働きたいという思いがとても強くなっていました。
地方のIT企業はほとんど求人を出していないよ
- 勤務地が福岡
- 転勤があっても県内
- IT業界
この3つは就活をする上で私の譲れない条件でした。
しかし、就活を始めて1週間、この条件を諦めなければいけないと考えるようになりました。
それは
「地方のIT企業はもうほとんど求人を出していないよ」
と就職エージェントの方に言われたからです。
私は求人を探す際、初めに就職エージェントを利用していました。
求人を探し始めた初日に求人の情報を見たいと思って登録したところが就職エージェントのサイトだったからです。そこからエージェントの方と面談があり、一緒に求人を探すことになりました。
しかし、エージェントの方には「福岡のIT企業の求人はもう残っていない」と言われ、紹介される求人は勤務地が福岡ではないアウトソーシングの会社だったり、IT業界とは全く関係のない会社だったりしました。
やはりこの時期ではもう良い企業は残っていないのかと思い、福岡のIT企業を半ば諦めていました。
一度全く別の業界で働き、すぐにIT企業に転職するということも考えました。
しかし、まだ希望は捨てきれず、最後の頼みとして、大学の就職支援課に行ってみました。
就職支援課では求人を紹介されたりはしなかったのですが、「大手以外なら福岡でもIT企業は求人を出している」と教わり、今度は自分で求人を探すことにしました。
そして、家に帰り、実際に求人サイト(マイナビ)で条件に合った求人を探してみると、福岡のIT企業がまだいくつか残っていました。春・夏のIT企業の就活を経験したわけではないのでどれくらい求人が減っているのかは分かりませんが、この時期でも求人を出している企業はまだまだあることがわかりました。
面接を受ける
マイナビで私の条件あった企業は7社ほどありました。
そこから書類選考、筆記試験を通過したのは3社でした。
公務員試験の時と同様、面接がいちばんの不安要素でした。そこで、履歴書に前もって吃音症のことを書くようにしていました。
実際に面接を受けてみると、どの企業も吃音のことを理解してくれ、採用にあまり支障がないように話しやすい雰囲気を作ってくれました。
公務員試験の時も面接官はほとんどの方が優しかったのですが、民間企業の方がしゃべりやすく、吃音が出る頻度も少なかったです。
また、公務員試験では学歴や資格等が全くみられなかったのですが、民間企業ではそこ(地方国公立大学に在籍しているということや簿記2級取得をしていたこと)をしっかりとみてくださり、今までの頑張りを強くアピールすることができました。また、民間へ切り替えてからすぐにプログラミングの勉強を始めたことなどのIT業界で働くことへのやる気を褒められたりもしました。
結果的にどの企業もとても良い感触で面接を終えることができました。
特に、1社目に面接を受けたところは、実際に自分が入社して働く時に、吃音のことを最大限配慮してくださるという風に言っていただき、働く際の不安要素もかなり減らすこともできました。この企業で働きたいと強く思うようになった面接でした。
そして、その企業から面接を受けた3日後に内定の連絡をもらい、1番行きたかったので内定を承諾し、ここで就職活動を終了しました。
まとめ
以上が秋・冬採用に挑んだ私の就活の結果です。
繰り返しにはなりますが、私は他の人に比べてかなり遅い時期に民間での就職活動を始めました。また、自分の吃音のこともあり、この時期は常に不安がつきまとっていました。それでも諦めずに就活を続けた結果、とても良い企業に巡り合うことができました。
秋・冬採用とはいえまだまだたくさんの企業が残っています(大手は少ないかもしれませんが)。
特に吃音者で公務員試験や春・夏の就活に失敗してしまった方。今はとても苦しい時期かもしれませんがとにかく色々な企業にエントリーしてみてください。自分に合う企業が見つかるかもしれません。その企業に出会えるまでは粘り強く頑張って欲しいです!
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